Apple Watchをサウナで使うということ【無料】

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ととのいの道を探求する中で、ふと手元のデバイスが気になりました。アップルウォッチはサウナに使えるのではないか、と。アップルウォッチは健康のために使える機能がたくさんあるので、調べてみるとサウナ向けアプリがあるではないですか。早速使ってみたのですが、それには色々と注意点があります。

Apple Watchをサウナで使うのは保証外

まずそもそもなのですが、アップルウォッチはサウナの環境で使われることを保証していません
水についてはスイミングプールくらいの深さで泳ぐくくらいの使用はOKとされているため、通常の風呂や水風呂程度ならOKということになりますが、高温すぎる環境はNGとされているのでサウナには要注意です。

しかしネットで軽くググってみると、実際に使っていて壊れるということはほぼ無いという声が多いです。

ということで私もサウナで使って色々試していた所、一度高温でシャットダウンしてしまったことがあります。壊れてしまったのかと焦りましたが、これは安全装置的なもので、アップルウォッチが壊れないように自動的にシャットダウンしてくれるようです。
水風呂につけるなりしばらくして冷ませば再起動してくれるのですがこれでは計測ができないということになるので、これを避けるためには高温サウナで使うときはタオルを巻くなどの対策をするとこれを軽減することができます。

が、アップルの公式の見解で「推奨範囲外になると、バッテリーの持ちが悪くなったり、その他の不具合が生じる場合があります。」と書かれているのでその点を認識の上、使用してください。

サウナ専用アプリの使い勝手

サウナ専用アプリでいちばん有名なのが「サレコ」です。これを使うメリットは

  • サウナ時の心拍数を記録できる
  • サウナの各工程のストップウォッチとして使える
  • サウナ活動の記録ができる

といったところで、使ってみるとたしかにしっかりと記録することができます。
たとえばサウナ。ここでしっかり蒸し上がっているかを確認する指標として心拍数がどれくらいまで上がっているかというのがわかります。そしてタイマーも動作しているので何分くらい入ったかと合わせて確認ができます。

そして水風呂。水風呂では心拍数が充分に下がったかどうかが一つの指標になります。水風呂での経過時間とともに心拍数もモニタできますが、水風呂は他の工程と比べて短時間で行うので慌ただしく、また水滴によって操作もしづらかったりして若干煩わしいです。

そして休憩。ここではととのいのリラックス状態を図る指標として心拍数が底を打っていることが判断材料となります。心拍数が下がるほどうまくととのったなという実感を得ることができます。

一連の記録を3セット回して結果を保存します。その際に施設の名前とか水風呂サウナの温度とか色々入力することができます。そして記録をiPhone版アプリに転送するということもそれぞれのアプリを立ち上げて転送することで可能です。

と、一連の使用をしてみて感じたことはボタン操作がめんどくさいということです。
各サウナの工程ごとにスタート・ストップ、次へのボタンを押すという手間が発生します。水滴のかかった状態では操作がしずらかったりしますし、場所を記録するためにはアップルウォッチ上のキーボードで打つ必要があり、押さなくて良いものもありますが、操作の煩わしさを感じてしまいました。iPhoneアプリと連携すれば記録を見ることができますが、逆に言うといちいち両方のアプリを立ち上げて転送しないといけないという手間も中々煩わしいです。

アプリ使わなくてもつけているだけで記録できるのでは?

左の方に点々とあるのが通常状態での記録。真ん中から右が計測状態での記録

そこでふと思いました。心拍数はアップルウォッチをつけているだけで図れているのでは?と。
実際、ヘルスケアというアプリを覗くとサウナに入っていたときの心拍数が克明に記録されているではありませんか。

しかしこれにはちょっと問題があって、通常時の心拍数記録は定点観測的なもので細かい変動まで秒単位で追っているわけではないのです。なので、レコーディング状態でない場合、点が連なったような記録になり、心拍数の最高点、最低点は分かりづらかったりします。

逆に言うとアップルウォッチを「集中的な計測状態」にしてあげれば良さそうです。

純正ワークアウトアプリはどうか

セグメントをサウナ・水風呂・休憩毎に切るか、3種1セットで切るかは悩みどころ

そこでさらに考えました。心拍数を細かく記録したいのであれば、純正のワークアウトでもできるのでは?と。ワークアウトなら時間も図れるし。

Apple Watch のワークアウトの種類
調べてみるとワークアウトには色々な種類のものがあり、
「ヨガなんかはサウナみたいなもんじゃね?(極論)」
と思ったりして、その中で一番サウナっぽいなと思ったのが「クールダウン」というやつ。これを使ってサウナに入ってみようと試してみました。

そうしてみたらサレコを使わなくてもしっかり心拍数を記録できているではありませんか。これなら有料アプリを使う必要がないかも?

気温と湿度もその日の天気データから引っ張ってくれる

ワークアウトにはどこで行ったかの地図まで記録として残るので、これがあればどこのサウナでととのった記録かも確認することができます。サレコの場合、手でテキストをアップルウォッチ上で打って記録する手間があるのですが、GPSで記録してしまう方が楽でスマートだと思いました。

またApple Watchのデータは自動的にiPhoneに連動されるのでサレコのように両者のアプリを立ち上げて転送する手間もありません。

重要なのは最大と最小がわかること

ワークアウトアプリには様々なカスタマイズができます。

たとえばゴール。これを時間だったり消費エネルギーだったりに設定することもできるのですが、サウナにおいて一番重要な心拍数、これを目標に設定することはできないようです。その代わり、一定の数値を超えた時に通知(ノック)がくる設定はできます。
最高心拍数(サウナ中にしっかり温まったことを判断する数字)と
最低心拍数(休憩中にととのったかを図る数字)
を設定してみたところ、サウナ中や休憩中にノックが届きました。いちいち画面を見ていると気が散ってしまうのでこれは便利です。

ワークアウトの時間で通知する機能もありますが、悩ましいのは、サウナ・水風呂・休憩で目安となる時間は異なるので個別に設定するとなると、いちいち個別のワークアウトをすることになるのが煩わしいです。

そもそもなぜ記録をするのか?

この疑問を抱き始めるとアップルウォッチのフィットネス・ヘルスケア全般に飛び火する問いになってくるのですが、何のために記録するのか。

「より良いととのいのためのデータを得る」
よいととのいが得られた時の時間や心拍数はどうだったのかが分かればそれに近づけるように実践することで改善ができます。

「サウナを記録して振り返る(日記)」
どこに行って何セット入ったとかそうゆうのを記録するその事自体を日記のように楽しむということが一つ。

ここで私なりの結論。やってみる価値はあるけど、やらなくてもサウナは楽しめる。

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