富士スピードウェイのキャンプを完全攻略

キャンプ・レジャー

我が家は私も子供も車とグランツーリスモが大好きで、一度行ってみたいと思っていたレース場のキャンプに初めて家族で行ってきました。
今回行ったのは

富士スピードウェイ SUPER GT第2戦
2024年 5/3(金)~5/4(土)

ゴールデンウィークど真ん中という日程。事前にYouTubeやブログ等である程度調べて行ったものの、いまいち詳細の分かる情報が乏しい中行ってみたところ、「過去イチ過酷な」キャンプとなりましたので、この経験をブログにまとめたいと思います。

予約

まず来場するにはチケットが必要です。

自由エリア観戦券前売券当日券
大人(16歳以上)6,600円8,000円
小人(3歳以上15歳以下)1,100円1,500円

最低限これだけあれば別途キャンプ代などは必要ありません。車停める際に別途駐車場代2000円ほど現地の受付で払います。
また、それとは別に事前に指定駐車場のチケットを買えば指定の駐車場に停めることができるのですがこれがあるかどうかで大きく運命が変わります。
これ以外にもメインスタンド入場券やコースサファリ、パドック入場チケットなど別のオプションがあります。これらは楽しみたい方は購入すればよいですが、これらは早めに買わないと事前に売り切れてしまうもので、今回我が家は全てオプション購入は無しで行ってきました。

荷物は最小限に

最近は主流であるキャンプサイトに車を横付けするオートキャンプとは異なり、駐車場から荷物を運ばなければいけません。それも従来のキャンプ場よりも圧倒的に長い距離と高低差の中を運ぶことになります。

まず運ぶためのワゴンを積むスペースを確保することですが、それ以上に荷物は最小限にする必要があります。

今回の荷物では
焚き火セットおよび薪をカット。
テーブルも必要最小限。
椅子については人数分持たないわけにはいかないので変わらず。
寝袋類も同様。
食料については最小限にとどめたいところですが、問題は富士スピードウェイの中に売店がないこと。そのため宿泊の間の食品はすべて持ち込む必要があります。結局それなりのサイズのクーラーボックスに詰め込んで持っていくことになりました。

【日程】いつまでに行けばよい?

予選・決勝と2日間の日程ですが、その前日の18時頃にゲートがオープンします。当日、SNSのお知らせを見ていたら15時過ぎに前倒しでオープンしていました。これが意味するところはこの時間から場所取り合戦が始まっているということです。

私達は前日に休みを取っていなかったので仕事が終わったあと支度を始めたのですが、早く行かないと駐車場とキャンプスペースの場所が取られてしまうのではないか、そして翌日の朝はGWの道が激混みなのではという懸念を抱き、前日にお風呂に入ってから夜に出発をしました。

そして、すでに混雑の始まった東名をどうにか抜けて現地に到着したのが深夜12時過ぎ・・・

駐車場をどこ取れるかが問題

到着してまず問題となるのが駐車場です。

指定駐車場を事前に買えていればゆとりを持っていくことができますが、そうでない場合はこの画像にあるピンクの駐車エリアのどこが取れるかという問題になります。我が家が着いた前日の12時過ぎはP7 がすでに埋まっていて、P5を取ることになりました。入口から奥にあるP7が先に埋まるのはキャンプサイトへの移動距離が短くなるからです。やむなくP5に停車をしました。
P5ではこの時間ではまだゆとりがあったのですが、夜が深まるごとに続々と車が来て、明け方にはほとんど埋まった状態になっていたと思います。
翌日には更に駐車スペースが増えるようなのですがこのエリアの問題はキャンプスペースとの距離です。車からキャンプスペースまで荷物を運ぶ必要があります。我々の荷物はワゴンでは1回で運びきれない量なので2往復はする必要があります。

翌日遅くなってしまうと最悪の場合、近隣の施設の駐車場まで誘導されることになるようです。そうなるとワゴンでの移動が地獄になりそう・・・

キャンプエリアから近い駐車場は指定駐車場だったり関係者用だったりする。

そして場所取り

駐車スペースからワゴンを引いてどの場所を取るかが大きな問題です。

この緑のエリアを取ることになるのですが、夜中について暗闇の中、場所を見つけるのが大変でした。広い場所だと聞いていたので場所を選ばなければ余裕で張れるだろうと油断していたのですが行ってみると思った以上にスペースがなく・・・なんとか歩き回って真ん中くらいにあるアドバンコーナーの外側のエリアにテントとテントの隙間にギリギリ入れるスペースを見つけてそこに入らせてもらうことになりました。

プロレスの入場のようにロープを下げる

こんな具合に張れました。両サイドの方には後からツメツメで入ってしまい申し訳ない思いです。この写真では翌日の朝になっていますが、到着したときは真夜中。疲労の中で暗い中左右のテントの人たちに迷惑をかけないように静かにテントをはる、この過酷さは初めての経験でした・・・

あまり近すぎると今度はフェンスしか見えなかったりする

他の場所もたくさんあるように見えるのですが、斜めがものすごくきつかったりして、ここに張っても中で寝れないよね?って感じの場所も多くあります。当然ながらテントの中からレースが見えるようなベスポジは埋まっているので、テントの場所は観戦の場所ではなく居住の場所と割り切りましょう。観戦には椅子を持ち出すなりすれば問題ないので。

ここはGRスープラコーナーと言われる左上の方のエリアで、かなり広々としていて張るスペースも多くある感じなのですが、ここに行くにはフリーの駐車場から大変遠い距離となっており・・・指定駐車場を取れていればすんなり張れたのかなと思いますが、フリーのP5から移動するのは厳しかったです・・・

水場はあるがシャワーはない

予選・決勝と2日間過ごす、もしくは更に前日の夜から場所取りとなると連泊のキャンプとなるのですが、シャワーがありません。駐車場から車で一時的に外に移動して近隣の温泉施設に行くというのもありですが、駐車場から出るとそこに戻ってくることが出来ない可能性が高いです。といっても駐車場に椅子などをおいて場所取りをしている人が多くいたのでその技を使えば一時的な外出は可能なようですが、基本的には移動できないことを覚悟する必要があります。その点もこのキャンプの厳しさを増す要因でした。

レストランや屋台はあるがスーパー売店は無い

ナイフ・フォークがスパナの形をしている

イベント会場だけあって、屋台などは充実しており、常設のレストランもあるのでそれらを活用すれば食事にはあまり困らないとは言えます。とはいえそれなりの出費になるので持ち込んで済ませられるものはそうしたいところ。焚き火が禁止等はないのでBBQするなりして過ごすのが良いかと思います。

フードカーで売ってたハンバーガーおいしかった。

観戦はどこでもできる

設営が終わって仮眠を取った翌日、回復したので朝からビール。

高台の上、絶好の撮影スポット

テントを取る場所は熾烈な場所取りがありますが、観戦するということに限ればそこまで厳しくはありません。コースをぐるっと一周どこでも見たいところで立ち見は余裕ですし、椅子をおいて座れるスペースも確保すれば余裕かと思います。

メインスタンドで見るのにはチケットがいるので、ホームストレートの走行を見るのはちょっと厳しいのですが。それ以外のところでも高速のストレートやシケインなどの減速ポイントも含め楽しめます。

他の施設も楽しめる。

トヨタの様々な車が展示してあるミュージアム的なスペースなども無料で見ることができ、2日間のうち結構忙しく見るところはたくさんあります。

イベント会場でグッズを購入したり屋台でつまんだり、レースクイーンのきれいなおねーさんを見たり。

メインエリアのビジョンで観戦

コースの周囲で観戦していると、ところどころ実況のスピーカーを聞いたり、スマホでネットの中継を見たりはできるものの、なかなか実際のレースの状況を掴みにくいところがあります。その場合はメインのイベント会場にあるビジョンで観戦するというのもあります。ここでならテレビ中継を見てレースの状況がよくわかります。ずっと見ていると「だったら家で見ればよいのでは?」という疑問が湧いてきたりもしますが・・・w

キッズウォークはぜひ行くべき

一日目の日程終了後にキッズウォークという時間があり、子供連れの家族はピットの中に入って選手やレースクイーンの方々と交流、レーシングカーを間近で見ることができます。これはとてもプレミアムな体験です。

コースの中にも入れる!そしてドリフトキングの土屋圭市さんと写真も撮らせてもらいました。

決勝後、いつ撤収するか

SC=セーフティカー

コース清掃員の方が、仕事というわけでもなく観客の方にフラッグなどを持たせて写真を撮らせてくれました。素晴らしい仕事をされてますね!

そして決勝が終わったあとが問題です。もう終わった瞬間にはコース周辺の道路はびっちりと渋滞していて出るのに相当な時間がかかります。我々は写真を取ったりテントの撤収をゆっくりしたりしてから出て、そして温泉によったのですが・・・

帰りに温泉によったは良いが・・・

サウナもある

こちらは露天風呂から絵に書いたような富士山が見える「あしがら温泉」しかも料金も大人600円という近所の銭湯レベルの値段で大変満足だったのですが、ここから足柄ICに入る道がありえないくらいに混雑しており、ICに入るだけで1時間以上かかり・・・

深夜の鮎沢PA。この先の海老名SAより空いててオススメ。

結局家に帰宅したのも夜中になりました。
ということで前日の夜から翌日の夜中まで4日にまたがる過酷なキャンプとなった富士スピードウェイ。

レースを見たのも楽しかったしよい思い出になったのですが、

キャンプをしに行くために選ぶ会場ではない

ということだけははっきりと言えます。あくまでレースを見たい、それのためにキャンプをするという方にオススメしたい場所です。

そしてキャンプをするのにはソロであったりデュオである方が現実的です。ファミリーとなる場合は指定駐車場や有料のキャンプサイト、ホテルの利用などを選択肢にいれるか、予選の前日から休みを取って入念な計画と早めの入りを検討されることをオススメします。

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