The Yellow Monkey 菊地英昭”EMMA” が作曲した珠玉の名曲5選

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続いて紹介するのはイエローモンキーのリードギターのエマさんです。ドラムのアニーの実のお兄さんです。
洋楽のルーツを色濃く感じさせるベースのヒーセと比較すると、エマさんも洋楽がベースにありながらも他にはあまり聞かないような独創的なフレーズ、メロディなどがあり、イエローモンキーのバンドの色を多彩にしてくれる存在です。
ルックスが良いのはメンバー全員に共通しているのですがエマさんはギタリストとしての佇まいの美しさ、ギターヒーロー、王子的な色気に溢れています。ルパン三世で例えると次元大介のような、戦隊モノの青やブラックのような、メイン(吉井)の横でクールに佇む魅力を感じます。
またキャラクターはおっとりしてマイペース、長男坊らしさを感じますw

TVのシンガー

まずはエマのギターサウンドを代表する1曲。リフが効いたハードロック王道といったサウンドです。ボーカルの吉井和哉ロビンによる歌詞は、バンドの絶頂期を迎えようとしている自分たちをシニカルにあざ笑うような内容でこれをスタジアム級の箱のライブで演奏するところが最高に格好良いです。

若干番外的な内容になりますが、この曲を生形真一さんとのギターセッションでインストバージョンで演奏している動画があります。エマのギターサウンドのエッセンスを余す所なく堪能できる動画なのでオススメです。

空の青と本当の気持ち

そしてイエローモンキーのエマの代表曲といえばこの曲ではないでしょうか。
この曲全体が持つ空を浮遊するようなドリーミーなサウンド、アニーのダイナミックなドラムとヒーセの歌うようなベース、そこにロビンのセンチメンタルな歌詞と歌唱が合わさることでライブのハイライトとなる感動的な1曲です。
その中でも特に強調したいのはエマのギターソロ。エマのギターソロ史上の中でも屈指の名ソロといって過言ではないと思います。空高く駆け上るような美しいメロディ、目を閉じて情景を思い浮かべながら聞きたい感動的なソロだと思います。
ライブの際はこのソロを弾く横でロビンが手を広げて十字架を作るようなポーズを取るのが定番で、再集結後のライブで初めて実際のその姿を見たときは、「神・・・」と思いました。
この曲を弾くときは空色のレスポールにポルシェのステッカーを貼った(車好き)モデルがトレードマーク。これも実際のライブで見れてとても嬉しかった。
アウトロでもギターソロ的なパートがあり、カッティングがものすごく繊細なプレイで演奏されるのがまた格好良いです。

This Is For You

この曲は厳密にはロビンとの共作名義ですが、初期の楽曲の中の代表曲の一つ。この曲のギターソロも素晴らしいですが、この曲のアウトロはアコギを弾くロビンとエマが静かに掛け合いをするような終わり方でまるで恋人同士のような雰囲気が漂っており、ジギー・スターダストの頃のデビッド・ボウイとミック・ロンソンを思わせます。是非ライブ映像を見てほしいです。

創生児

キャリアの中でも独創性の高い1曲。双子を意味する双生児をもじって創生児というタイトル。この曲では多重人格者を演じるロビンが見られます。ライブによってはジミー・ペイジのようなツインネックのギターを使って演奏されることがあります。パーマの感じや佇まいが若干ジミー・ペイジっぽいところがあるエマですが、この曲の収録されているSicksではレッド・ツェッペリンを意識したモードを感じるところがあり(ロビンも金髪ロン毛でロバート・プラントみたいだったし)、エマの洋楽ルーツとオリジナリティを堪能することができます。

Horizon

最後はこの曲を紹介したいと思います。再集結後に作られた新しい曲です。この曲は、エマが作曲だけでなく作詞も行っています。今までエマが作詞までをすることはなかったのですが、イエローモンキーが活動休止したあと、Brainchild’sというプロジェクトでソロ活動をしていく中でメインボーカルや作詞作曲を精力的に行い、その経験が結実した流れでイエローモンキーでも作詞を行うことになりました。

この曲が生まれた経緯は「オトトキ」というドキュメンタリー映画で語られているところなのですが、菊地兄弟のお父さんが亡くなられて、その頃の状況から生まれた曲です。

真っ直ぐ西に伸びる線路 オレンジの箱

このオレンジの箱とはおそらく中央線。菊地兄弟の実家は八王子にあります。
この曲のサウンド的な特徴はサビで合唱がフィーチャーされていること。今までハモリコーラスはあっても同じメロディを皆で歌うようなことはありませんでした。しかしこの曲の「大丈夫僕ら君の味方だよ」というメッセージとリンクして泣けてしまいます。
この曲も後奏に大サビ的な感じでギターソロが入ってくるのがまたエマの曲らしくて素敵です。
エマの詩をロビンが歌うということはこの曲が初めてだったのですが、間違いなくイエローモンキーのキャリアを代表する名曲の1つになったと思います。

以上、エマさん作曲の代表曲をお届けしました。エマさん作曲はこれ以外にもいくつかあり、最新のアルバムにも2曲も収録されているのでこれもぜひ聞いていただきたいです。そしてそれ以外の曲のギターサウンド、そしてライブのパフォーマンスの格好良さをぜひ見てほしいです。

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