シンゴジラ2回目を觀た

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映画の日だったのでまだやってるということでサクッと観てきました2回目。映画館で同じ映画を2回みるのは、初めてかも?

二回見て思ったのはやっぱりこの映画、情報量がすごく多いということ。2回見ても全ては拾えないくらいだけど、でもこの映画は1回見ただけでも話のコアな部分はきちんと伝わるように出来ている。何回も見て全てを理解しないといけないオタク向け映画ではない。そこが好きなところ。

そういえば、発生可能上映とかやっていたけど、個人的にはあれを楽しむ余裕がまだない。画面とセリフを追うのに精一杯で発声する余裕もなければ、周りの発声も楽しむ余裕もない、気がするけどうなんでしょうね。イベントとしては楽しそうだけど。

ゴジラは堂々としているから良い

第1回目を鑑賞した後、レジェンダリー版ゴジラ(映画館で鑑賞済み)を改めてネットでチラ見などw してたんですが、ゴジラの登場の仕方の演出が大きく違うんですよね。

あちらは暗闇でもったいぶって、体の一部だけちらつかせたりしていて、ホラー的な演出としては定石だと思うんだけど、シンゴジラは違う。
「はい第4形態現れました鎌倉にドーン!w」
全身いきなり映っちゃう。

そう、ゴジラは隠れる必要がない。砲撃もすべて効かないし、もう来るって分かってるけどこちらもどうしようもない。それこそ津波のニュース映像みたいな「あーこれもうだめだー」っていう人間には為す術のなさ。

お口から吐くアレもこちらは既に吐くことはわかってるけど
「あー、これ吐くんじゃね? あー、来る絶対来る、あー来ちゃったあー」
っていうどうしようもない感じ。しかもあの行為に至るまで、ある種の獣的な獰猛さ、攻撃性のようなものを一切出していないのもポイント。ただぼーっと歩いているだけ、っていうのがまた逆に良いんだよね。これもハリウッド版とは違う。そしていきなり吐いたと思ったら、こちらの想定を上回るほどの徹底的で無情な攻撃をどっかあああああん!とぶちかます。あの振り幅。あの人智を超えた非常さに破壊神のような畏怖を覚えるわけです。

この映画はゴジラという嘘以外の部分のリアリティを徹底的に固めているところが大きな魅力だけど、それ以外にもいくつかのポイントで「そんなアホな」って思う部分があって、たとえば「復活まで何時間」っていうのがはっきり分かってるところとか、ホイールローダーがピンポイントに駆けつけすぎとか、でもそれらの踏み外してるところはドラマとして面白くするためにやってるから楽しく見れる。「外れてるんではなく、外してる」んだよね。

正直、海外でもヒットするとは思わなかった

海外でも公開すると聴いたときに、
「えー、外国人にこの面白さは伝わらないでしょう、というか日本人だから楽しめてるんでしょう」
くらいに思ってたんだけど、そこそこヒットしてるみたいでそれは大きな認識違いでした。申し訳ございません。

「観客をバカにしてはいけない」ということですね。子供向けとか、女性向け、の何かを考えるときにも大切なこと。

字幕の映画を見る機会の少ない外国人でも、派手なハリウッド的なアクションを見慣れた外国人でも、日本の政治・社会の背景をしらない外国人でも、ストーリーがしっかりしていれば「ジャパニーズピーポーはゴジラがくるとこんなことになっちゃんだHAHAHA」と楽しんでくれるんですね。

考えてみれば、私達もマフィアの実情は知らなくても「ゴッドファーザー」を楽しめるわけだし。

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