GOEMONを見てきました。
見る前から色モノな雰囲気満点で、それ目当てで見に行ったわけですけども、想像していた以上に斜め上を行く映画でした。
わりと批判的な感想を持ったので、ちょっとまじめに感想を述べてみたいと思います。
全編通して、どんな印象を持ったかというと以下のような感じでした。
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言 ギ ひ そ ▂▃▅〓▅▃▌█▼ ◥▌▐ █▼
っ ャ ょ れ ▂▅〓▀▅▇▅〓■█▅▃ ▐▂▃▆▅▃▀◣
て グ っ は ◢▀〓▀▼▀ ▀▀■▐▆▌ ▀◤■◥◣
い で と ◢◤ ▐◢▌
る し ◢▍ ▍◥▃ ▐
の て ▐▲▐▂▃▃▂ ▎ ▍▂▃ ◥▍
か ▐▆◤ ▀◤▆◥◣ ▐▐▀▀▅
!? ▃ ◥▍▌ ▎ ▌ ▀〓
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ギャグなのかマジなのか、判断できないというか、鑑賞中、「?」マークが何度も頭をよぎる感じでした。
まず、この映画で衣装・舞台に突っ込んだら負けだと思っているのですが、織田信長が西洋かぶれだったという設定をいいことに和なんて微塵も感じさせない格好をしていたり、兵隊はストームトルーパーだったり、姪の茶々に至っては原宿か丸井のその筋のフロアにいるようなお姫様的格好をしていたりします。まぁそれはいいとして。
リアルである必要はないが、リアリティがないのはきつい
これも突っ込んじゃいけない点なのかもしれませんが、アクションシーンなどで最初から嘘にしか見えないものは見ていて熱くなれないんですよね。
「マトリックス」は滅茶苦茶やっているようだけども、あれは仮想空間の中で戦っているという設定があるからアリなのです。極端に言えば「ドラゴンボール」だって嘘だと思って見ていません。地球人は亀仙人の教えの下、「気」を操ることで舞空術や「かめはめ波」を覚えたのであり、サイヤ人は宇宙人だから、地球人では考えられないような身体能力を持っているのです。
となると普通の人間のように見えるGOEMONの登場人物たちに、人間としてのキャパシティを完全に超えているようなことをされてしまうと、「これは嘘だ」と思ってしまって入れ込めないんですよね。
一番納得いかなかったシーンは、○○○○が××××に完全に致命的な一撃を食らわすシーンがあるのですが、しばらくしてその××××が何事も無かったかのように生きているんです。
ドラゴンボールでもクリリンがフリーザにやられた時、実は死んでなかったみたいな感じで出てきたらとても萎えたでしょう。ドラゴンボールを7つ集めて神龍に生き返らせてもらわない限りは。
そこらへんをもうちょっと考えてもらいたかったです。
女・子供・老人が無駄に殺される
弱者が死ぬのは映画ではタブーなことだと思うんです。
これを犯す場合、それ相応の理由がないといけないと思います。
たとえば、社会に問題を投げかけるとか、鑑賞後に深い余韻が残るようなテーマ性があるとかですね、「ダンサーインザダーク」のラストはショッキングだったけども、鑑賞後、深い感動と余韻に浸ることがきるという意味で、意味のあるシーンだったと思うんです。
が、この映画にはその深い余韻を感じませんでした。
故に残酷なシーンがただの不快なシーンになってしまいました。
意味のわからないキャスティング
今回、江口さん、広末さんを始め、すばらしい役者さんたちがキャスティングされております。
この方たちの演技はすばらしかったです。
が、それ以外にちょっと気になったことのひとつは、「チョイ役でいい人を使い杉」ということ、りょうさん、小日向文世さん、戸田恵梨香さんなんかは、「え、これだけ?」っていう使い方をしています。まぁそれは贅沢に使っているということで別にいいですけども、一番納得がいかないのは、ウド鈴木さんや蛭子能収さんを使っていた点。
両者の演技が下手とかを言いたいのではなく、なぜそこに使った?という疑問です。
もう誰がどう見てもウド鈴木であり蛭子能収なんです。
世界観にまったくなじんでいないというか、出落ちというか、さっきのAAのように「それはギャグでやっているのか?」状態。
この人たちを使った意味は、
「あ、ウドだ(蛭子だ) はははっ」
って笑ってもらう以外の効果があるように思えないんです。
それは映画の世界に没入したい観客にとって、邪魔以外のなにものでもありません。
あれですか?芸能プロダクジョンのバーター的なものですか?
そうなんですよね? それじゃないと考えられないですもの。
同じような意味で、ゴリさんの起用。演技とかの意味では問題なかったのかもしれないですけど、やっぱりゴリにしか見えないんだよなぁ。シリアスなシーンになると特に普段のバラエティのイメージのせいで感情移入できませんでした。
最後に、どうしても突っ込みを入れたいこと。
「五右衛門よ、なぜそこでハイジャンプして助けない!」
どんなにいい役者を使っても、アクションシーンにお金をかけても、脚本がしっかりしていないと映画は面白くない。
ということがよくわかる映画でした。
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