「全力!脱力タイムズ」はワールドダウンタウンの進化形

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最近見始めて凄くハマっているのがこの「全力!脱力タイムズ」という番組です。

初めて見たときに「この感じ、なんか見覚えあるな」と思ったのですが以前「ワールドダウンタウン」という伝説の(?)番組があり、それを思い出しました。

ワールドダウンタウンとは

本題の前にこのワールドダウンタウンという番組について説明しておくと、この番組も深夜の同じような時間帯に「報道番組」の体で放送されていたもので、おかしな外国人のキャスター(声:ビビる大木 によって同時通訳)とコメンテーターで固められた海外っぽいニュース番組にダウンタウンの2人が放り込まれ、海外のニュース映像(フィリピン・タイ・ケニアからの珍レポート)などを見ながら違和感をツッコミまくるという番組でした。ダウンタウンが主導ではなくゲスト扱い(立ち位置もいつもと逆)という特異な作りで実験的ながらとてもおもしろい番組でした。

そして脱力タイムズ

そしてこの番組はどのような形式かというと、くりいむしちゅー有田がメインキャスターとなり、右側に解説として各界の専門家を招き、左側は女優・俳優枠が1名、そして唯一のツッコミ役となる芸人が1名という構成で進行します。

有田らしさがあふれるボケをまじめな顔でスルーするMC

有田さんの大ボケを真面目な顔で言ったり、突っ込まれないまま進行する笑いが大好きなのですが、そんな有田らしさが存分に発揮されながら、周囲のボケだらけの状況をうまく回しながら大きな笑いに変えていくMC力が遺憾なく発揮されています。そして唯一のツッコミ役である芸人に対するイジりも秀逸です。

本筋と全く関係ないことを語りだす専門家たち

解説者たちは普段真面目なニュース番組で見かけるような方たちっていうのがまずおかしい。そしてテーマになる話題に対して各専門家は自分の得意な話題に強引に切り替えて語りだします。MCの有田、俳優たちはそれに真面目に乗っかるので異様な空気が醸し出され、ゲストの芸人が突っ込んでいきます。

バラエティに組み込まれた俳優・女優の演技

バラエティ番組に俳優・女優さんが出ることはよくありますが、一般的にはゲストとしてリアクションをするくらいだと思います。しかしこの番組では「仕掛ける側」に回っているのが大きな特徴です。皆で真面目な顔してボケるニュース番組というフォーマットゆえに役者さんたちも「演技力」という本職の力を発揮することでボケる側に回れています。このフォーマットを考えたのがすごい。

ツッコミどころの多すぎるVTR

スタジオ内のやり取りだけでも充分おかしいのですが、それに被せる形でおかしなVTRも出てきます。特にハーフタレントの滝沢カレンに無理やり難しい漢字を読ませてめちゃくちゃになっているナレーションは最高ですw 他にも「権利関係の都合」により本来出るべき人やキャラが全く別の人物に置き換えられてめちゃくちゃになっている映像などツッコミどころしかないVTRの連続です。

唯一の常識者が芸人という倒錯感

通常のバラエティ番組であればおかしなことを言う役割の芸人さんがこの番組では唯一の良識者となっています。この芸人さん枠には高いツッコミ力が求められるため、一線で活躍する芸人さんたちが呼ばれていますが、毎回この芸人の特性に合わせた様々なイジりが用意されており、芸人さんはときに右往左往させられます。それを真剣な表情で見守る俳優さん、専門家たちがまたおかしいです。

ゲストが入れ替わることで予測のつかない面白さ

以上のような特徴にワールドダウンタウンとの共通点が見いだせるのですが、それよりも進化していると思うのは俳優・芸人・専門家をファミコンカセットのように入れ替えることで様々なバリエーションが生まれ、毎回どんな展開があるのか読めない楽しさがあるということです。

ちなみに今晩11/18の芸人は陣内智則×小倉優子。陣内さんはまさにこの番組のようなツッコミ展開がお得意な方なのできっと面白い回になると思います。ぜひご覧ください。

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