ちょっと前からアーリーな人たちの間で話題になっていたGoogleの新しいメールアプリ「InBox」が招待制から一般公開に切り替わっていたので使ってみたところ、なるほどこれは使いやすいなということで紹介したいと思います。概要は上の動画をご覧ください。
アプリを紹介する前に、私の個人Eメール(Gmail)の用途について軽く触れておくと、
- あらゆる会員登録系のメールアドレスに使用。
- メルマガをちょっとだけ読むもの、かつて読んでいたが今は全く読んでいないもの、意図して購読してないが勝手に届くものが大量にあり、ろくに整理もしていない。
- プロバイダのメールアドレスはすべてGmailに自動転送してすべてGmailを経由して読んでいる(スパムブロックと一元管理のため)
- 会社の仕事関係には情報セキュリティ上NGのため使っていない。
といった感じです。で、InBoxを使ってみたら今まで不便だと感じていたことがたくさん解決しました。
InBoxという名の通り「受信トレイ」ですべて処理を完結できるような作りになっています。
メールを次々に「完了」にして非表示に出来る
メールのステイタスで代表的なのは「未読」か「既読」かです。従来のメールクライアントでは次々に「既読」にして消化していくことになります。
一方でInBoxでは「完了」かそうでないかという考え方になります。完了というのはつまり読んでいようがいまいが処理済みというステイタスに出来るということです。例えばあまり読まないメルマガ(購読解除しろよという突っ込みはさて置き)は、これはもう読まなくていいと思ったら1クリック(スマホ・タブレットなら1フリック)で完了にしてしまうことで受信トレイから消えてくれます。メールを削除したわけではないので、完了済みのフォルダから必要になったら参照することもできます。この辺りはGmailでいうところの「アーカイブ」と同じような概念です。が、「完了(done)」の方が感覚的にわかりやすいです。完了すると受信トレイから消えてくれるのがポイントで残りのメールだけに意識を向けられるのがよいです。
勝手に分類して「低優先度」のものなどをひとまとめにしてくれる
振り分けルールを主導で設定しなくても「旅行」「ソーシャル」「マネー」などの分類を勝手に作ってくれます。(もちろん手動の分類も出来ます。)そして分類されたメールはInBox上では1行の項目に纏めてくれます。これにより全体を捉えやすくなります。特に便利なのが「低優先度」という括り。「お前どうせ読まないんだろ?」ってな具合にメールをひとまとめにしてくれます。中を覗くと読んでいないメルマガが大量に・・・w
そしてこれらの「バンドル」という束は1クリックで「完了」にして非表示にしてしまうことが出来ます。このおかげで不要なメールを裁くスピードが大幅にアップし、重要なメールだけを見つけることが出来ます。
後でアクションを起こさないといけないものはスヌーズできる
スヌーズって目覚まし時計だけの概念じゃなかったんですね。メールも後で通知してくれます。メールを開いた時、今すぐにはレスできないが後で返そうっていうシチュエーション多々あると思うのですが、よくレスををしないまま忘れてしまいます。
そして次々とくる新着メールに埋もれていき…そんなことを防いでくれるのがこの機能。スヌーズの条件には様々な時間指定や、場所指定によって自宅に帰ったらスヌーズみたいなこともできます。右から左へフリックするだけで設定画面へ行けてとても便利です。
リマインダーとして登録し、受信トレイの上部に固定表示
Gmailにもスターという機能がありましたが、ピンのマークを押すことで受信トレイの上部にメールを固定配置できます。特徴的なのはその際にタイトル(メモ)を付けることが出来るということです。「◯◯さんに電話する」「口座に振り込む」のように具体的なアクションを入れてメモしておくことが出来ます。
さらに、リマインダーはメールに紐付けなくても右下の新規作成ボタンから好きなように作ることが出来ます。つまりToDoアプリとしても機能してしまうわけです。
ToDoリストの運用で大事なことは「いろんな場所に書かない」ということです。そうしないと優先順位がつけられなくなったり抜け漏れが発生します。Mailを基点としたToDoを記録しつつ、その他のやるべきこともInBox上ですべて管理してしまえば効率的だと思います。
アイコンつきのリスト、本分や添付ファイルに含まれるイメージなどが受信トレイ上に表示される
アイコンはメールの差出人(企業やSNS登録された友人など)が分かりやすく、中身に含まれる動画・画像などがリスト上に表示されるので、中身を開かずとも内容が伝わります。
受信トレイですべてを処理し、トレイを空っぽにしていくことができる
この方式は「GTD(Getting Things Done)」という考え方に近いように思います。すべてのメールを一箇所の受信トレイにまずは集め、そこで全て処理する(捨てる・完了する・後で処理するフラグをつける・返信する等)することで受信トレイを空っぽにするという流れです。
この操作がスマホのシングルカラムレイアウトでもスムーズにできるように工夫されているのがよいです。つまり、片手で大量のメールを捌けます。当然各デバイス間でステイタスは共有されているので、スマホでチェックしてPCでレスを書くといったこともスムーズに出来ます。
これを使い始めて、それまで何千通もの未読メールがあったのですが、小一時間程度ですべて「完了」して空っぽにすることが出来ました。
オススメです。
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