今期必見のドラマですね。
ドラマは詐欺師と同じで、たった1つのウソをつくために99のリアルを積み重ねるんだよね。先日の半沢直樹もそうで、100分間、理不尽な銀行マンの生態を描いて、最後の5分で大ウソをついた。あれがドラマ。
— 指南役 (@cynanyc) July 9, 2013
一言で言うと仕事の失敗を上司になすりつけられた部下(堺雅人)の銀行員の復讐劇という感じです。
銀行員の出世欲にまみれたドロドロとした駆け引き、パワハラでうつ病になる同僚、嫁たちの陰湿なグループ社会・・・
かつての「踊る大捜査線」は警察という組織に”リアルっぽさ”を盛り込んだ作品でした。これまでの警察ものといえば犯人を追いかけ拳銃でドンパチするものが主流だったところに「地味な仕事や本庁と所轄が対立していたりというサラリーマン的な警察」像を描きました。でもリアルだけではダメでそこにウソを盛り込みます。青島という人物の破天荒さだったり、本庁の室井さんと友情が芽生えたりというif…の部分。それが咬み合ってドラマが面白くなります。
「半沢直樹」の場合は、銀行員のエグい社会をリアルに描き、そこに立ち向かう半沢直樹という人物の型破りなキャラクターのifを置き、例えば国税局の監査の内容をコピー機のデータから盗めるリスクというリアルを描いたところに、コピー機に外付けHDDを仕込んで…というウソを盛り込んだりしてドラマに引き込まれていきます。
そういえば踊る大捜査線に出ていた「ワンさん」が実は日本人だったってことをこのドラマで知りましたw
日曜日が楽しみです。
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