HDRという言葉が徐々に普及してきていますが「4Kはわかるけど、HDRはよくわからない」という方も多いのではないでしょうか。
HDRとは「ハイダイナミックレンジ」の略です。 細かい話をすると写真と映像で言葉の使われ方のニュアンスが変わるのですが、今回は映像におけるHDRの話をしたいと思います。
映像におけるHDRとは簡単に言ってしまうと「明るいところが従来の映像よりめっちゃ明るくなる」技術です。
HDRは対応したモニターで見ないと体験できない
「4K」については「HDよりさらにきめ細かい」ということで比較画像を見れば凄さを実感できますが、HDRは対応したディスプレイでないと再生することができません。テレビの製品サイトなどで比較のイメージ画像が貼ってあったりしますが、その場合従来の画像の部分を暗くして擬似的に差を表現しているだけで、従来よりも明るい映像はディスプレイ上では再現が不可能なためです。このことがHDRの凄さが伝わりにくい要因になっている気がします。
コンテンツ自体がHDRで撮影されていないと体験できない
当然ながらコンテンツもHDRで撮影されていないと対応したディスプレイで見ても変わらないけですが、まだ新しい規格なのでコンテンツが少ないです。DVDや従来規格のブルーレイでは対応しておらず、今一番お手軽に再生できるのはYouTubeの一部コンテンツですね。HDRで検索すると様々なHDR映像を見ることができます。
あとはAmazonプライムやNetflixなどの配信サービス。うちはプライムビデオがあるので最新のコンテンツ「ザ・ボーイズシーズン2」などを再生すると画質にぶっ飛びます。
HDRは光がより本物のように眩しくなる技術
一言でいうと光の表現がすごいです。水面に反射する光や、夜のネオンサインなど、光源が本当にそこにあるかのような眩しさがあります。 インパクト度合いでいうと映像がSDから初めてHDになった時のような感動があります。HDから4Kになったときは正直ここまで衝撃はなかったですね。
アップルTVプラスのコンテンツがすごい
ここでアップルの配信サービスであるアップルTVプラスの紹介をしたいと思います。アップルのオリジナルコンテンツは「ドルビービジョン」対応のものが多くあります。ドルビービジョンとはHDRで再生される映像規格の一つです。この映像は本当に美しく、眺めているだけでも楽しめるような内容が多いです。たとえば「Tiny World 小さな世界」という自然界のミクロな動物たちを撮ったドキュメンタリーでは日差しや水辺の煌めき、極彩色の虫の美しさなどがうっとりするような画質で見られます。
最新のiPhoneではドルビービジョンの撮影ができる
そして最新のiPhoneではカメラがドルビービジョンに対応しています。これによって自分でHDRの映像を撮影することができます。実際撮って再生してみるとなんの変哲もない映像の鮮やかさがすごくて感動しました。残念なのはこれをSNSにシェアしても凄さが伝わらないという点。一応YouTubeにはHDRのままアップすることができますが、普及するのはまだこれからというところですね。
ということで写真も動画も1枚も貼っていない記事になってしまいましたが、貼ったところでその映像はHDRでは見れないので、実機でHDRコンテンツを是非一度見てみてください。
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