ひとまず本編をクリアしました。大変面白かったです。まだDLCもハードモードもサイドミッションも山程ありますが。Switch2のサードのロンチタイトルの中で一番売れているらしいこの作品。まだプレイしたことない方にはぜひおすすめしたいので紹介したいと思います。
1人称視点で自らの決断でストーリーが変わる重厚なロールプレイ
このタイプのゲーム、海外のゲームではAAAタイトルが多く出ているカテゴリーで個人的には初めてに近いプレイでしたが、なるほど一人称視点だと自分自身が物語の世界に入っている感覚が強く、ストーリー重視のロールプレイングは相性が良いのだなと感じました。
キアヌ・リーブスが出てくるけどキアヌ自身になるわけでなく「脳内の相方」みたいな立ち位置なのも面白いと思いました。キアヌ自身で一人称だとキアヌのことは見れなくなってしまいますし、主人公は自分自身である方が感情移入もしやすくなります。
「The サイバーパンク」な世界観とゲームシステムへの落とし込み
タイトルからしてサイバーパンクなわけですが、誰もが思い描くこれぞサイバーパンクな世界観です。具体的には車が空を飛び、人間と見分けのつかないロボットとAIが日常に溶け込み、ブレードランナー的な荒廃して治安の悪い大都市で人工の肉を食べ、人間は体にインプラントを埋め込み改造されまくっていて、電脳世界にも脳内のチップが無線で直接接続してハッキングしている、今まで色んな映画や漫画で描かれたSFがてんこ盛りの世界。
これだけだとベタなSFだなとしか思わないのですが、これらがゲームシステムに直接的に組み込まれることでサイバーパンク2077の面白さが生まれます。
具体的には体にサイバーウェアをインストールすることで超高速で動いたり、遠隔で機械をスキャン・ハッキングして操ったり、ファンタジーにおける魔法のようなものが電脳世界でリアルに実現する世界観。また世界は荒廃しているので、その辺の車を奪ったり、その辺のギャングとドンパチやって警察が来ても振り切れば日常に元通りするのもゲームとして都合がよくGTA的な設定です。
そしてその世界におけるストーリーの展開にも「こうゆうのあるよね」という期待通りもあれば「そんな展開あるんだ」という驚きもあります。
自由意志によるロマンス（CERO:Z）とエンディング
ストーリーで面白いなと思ったのはロマンス（恋愛）要素。ストーリーに登場する特定の人物と恋愛関係になることができます。自分自身はスタート時に男か女を選んで始めるのですが、男と女はもちろん、男男、女女の恋愛も可能となっているところが海外らしく進んでいるなと思いました。
自分は男で始めて、ある女のキャラクターと恋愛関係になりました。性別もどのキャラクターと恋愛関係になるかもすべて自由意志で決めることができます。
またそのストーリーもサイバーパンクらしくて、戦車の中でお互いの神経回路をリンクさせた状態でXXしたりといったぶっ飛んだ内容まで展開されたりしますし、恋愛関係になったあとにはキャラクターからラブラブなメールのやりとりをしたり家でデートをしたりと用意されている要素が細かくて多い。
Switch 2のソフトなので画的にアウトなものまでは出てこないのですが、画がカットされるだけでそういったエピソード自体はカットされず展開されるので、十分に内容は楽しむことができます。
ラブラブするだけなら良いのですが、あるキャラクターとはお金に目がくらんで選択を間違え、絶縁状態になってしまったりと苦い展開も用意されています。ゲームなのでセーブ地点からやり直すこともできますが。
そしてロマンスはサイドストーリーだけでなく本編のエンディングの展開にまで影響するものもあり、これらが自分の意志による選択の結果としてストーリーが何通りも変わっていくのでAAAタイトルでしか味わえない大作だなと感じました。
Switch 2のグラフィックはどうか
サイバーパンク2077は当初4年前にリリースされたものとはいえ、Switch 2よりハイスペックなPS5やPC向けのタイトルなので、それに比べるとさすがにグラフィックは劣りますが、フルHDと40fps（パフォーマンスモード／TVモード）の描画はそれなりにきれいです。そしてHDRに対応していることもポイントで、対応したディスプレイで見るとナイトシティのネオンのギラギラ感が強調されるのがいい感じです。
そしてSwitch 2は携帯モードで寝転がりながら、電車に乗りながら気軽に遊べるというのが大きなメリットです。
Switch2で遊びごたえのある1本がほしいという方にはぜひおすすめです。
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