すべてのドラマ好きにオススメのアドベンチャーゲーム「都市伝説解体センター」

ゲーム

インディーゲームの中で面白いと話題になっていたのでやってみたら、とてもおもしろかったので紹介します。いわゆる謎解き系のアドベンチャーゲームです。逆転裁判とかが好きな方、基本的にテキストを読み進めていけば詰まることなくクリアできるので普段あまりガッツリゲームをやらない人にもオススメできます。
クリアまで10時間程度といったところで、1クールのドラマを見終わったようなボリュームと満足感です。ラストの衝撃がすごかった・・・。

ドット絵調のグラフィック

グラフィックにはレトロゲーテイストのドット絵が採用されていますが、ブルーのワントーンの世界に怪異や命を象徴する赤い差し色という尖ったアートワークです。

主要登場人物の掛け合いの魅力

ストーリーを楽しむゲームに魅力的なキャラクターが必須ですが、その点はバッチリで、主人公の女の子のたぬきっぽいほんわかキャラと相棒となる姉御肌のジャスミンとの漫才的な掛け合い、そして都市伝説解体センター長である廻屋さんのミステリアスなキャラクター、このトライアングルを起点として各話に登場するクセの強い登場人物たち。
各話の題材が、美容インフルエンサー、ホラー系YouTuber、ベンチャーIT社長など、今どき感の強い業界が出てくるのが楽しいです。

都市伝説とSNS

SNSがストーリーのテーマの一つとして大きく扱われているのが特徴で、真偽不明の憶測が拡散していく昨今のSNSのいやーなところを解像度高く描かれているところに都市伝説という真偽不明な要素が絶妙に絡んでいます。
ゲームシステムとしても実際にSNSの情報を追っていくパートがあり、テキストアドベンチャーのフォーマットにも新鮮味が加えられています。

主人公がこの眼鏡をかけると特異な思念体が見えるようになり、これが謎解きの鍵となります。

情報を集めたあとに自分で推理を組み立てるパート。推理ゲームらしい楽しさがありますが、詰んでしまうほどの難易度はないのでその点はあまりご心配なく。

各話クライマックス、謎が解かれるときに、おばけのしわざ、それとも? いやいややっぱりおばけ?と真相が揺れ動き次の話につながっていきます。
各話の終わりに流れるテーマ曲がとても格好良く、まるでドラマのエンディングのような演出となっていて、次はどうなるの?と加速していく感じがおもしろい連続ドラマを見ているような感覚です。

最後の大どんでん返し

各話がつながっていき徐々に一つの大きなクライマックスを迎え、最後の最後に、うわーーー! っとなりました。もう一度はじめからプレイして「あのときはあーだったのか・・・」という驚きが再び味わえる良質なアドベンチャーゲームでした。
映画でいうとセブンとか、ユージュアル・サスペクツとかSAWとかに並ぶような衝撃がありました。

普段ゲームをやらない方にこそオススメです。GR。

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